2021.06.24 News
国内舶用メーカー13社と保守アライアンスの検討を開始
2021年6月24日、国内舶用メーカー13社(詳細は最下段に記載)と、運航中の船舶に搭載されている機器の適切な保守や不具合発生時のスピーディな復旧支援を目的に、船舶データを活用した船員支援アプリの開発・提供および保守アライアンスの構築を連携して進めることを合意しました。船主様、管理会社様等の船舶ライフサイクルプロフィットの拡大に貢献していきます。
近年、海運や船舶に関する安全・環境等の国際ルールの複雑化、船舶機器の高度化が進み、ヒューマンエラーの抑制、船舶管理における業務効率化とサポートシステムの必要性が高まっています。BEMAC株式会社(以下、当社)は船が予定通り安全に目的地に到着できる「決して止まらない船」を開発コンセプトに掲げ、船上・陸上プラットフォーム『MaSSA-One(マーサワン)※1』を構築しました。本プラットフォームではISO19847/19848に準拠したデータベースを本船およびMaSSA-One陸上サーバーで生成し、外部サーバーとの接続を可能とします。今回参会した舶用メーカー全社で『MaSSAパートナーシップ』を締結し、MaSSA-Oneを通じて船舶データを共有しながら船のデジタル化を強く推し進めていきます。
6月24日のキックオフミーティングは13 社60 名を超えるMaSSAパートナーの皆さまがオンラインで参加。当社代表取締役社長 小田が冒頭挨拶をおこない、その後、船舶デジタル化の必要性やMaSSAパートナーの目的・活動内容、中期ロードマップの説明を実施しました。本会は国土交通省が掲げる自動運航船の実用化に向けたロードマップにおけるフェーズⅠ:IoT技術活用船だけに留まらず、船舶のサブシステム単位での機能統合など将来の自動運航船フェーズⅡ、Ⅲまで見据え、船舶運航の高度化、船舶機能の統合化など広く検討をおこなってまいります。
直近の目標は、MaSSAパートナーで船舶管理に寄与できるアフターサービスでのデータ活用を検討・企画化し、必要に応じて実船でのトライアルをおこないます。並行して、トラブル発生時のサポート体制についても協議を進めていきます。次の段階として、予兆検知などの事故を未然に防ぐシステム開発につなげていきます。これにより2023年3月末時点で、①メーカーがリモートで船舶データを見ることができる、②データ連携が進み更にスピーディなアフターサービス体制を構築している、③複数の船員支援アプリの開発・提供ができる、という状態を目指してまいります。
※1 MaSSA-One:BEMAC株式会社が運営する船上・陸上プラットフォーム。
■MaSSAパートナー(五十音順)
- 株式会社相浦機械
- 株式会社アイメックス
- 潮冷熱株式会社
- 川崎重工業株式会社 精密機械ディビジョン
- ダイハツディーゼル株式会社
- 株式会社中北製作所
- 日本舶用エレクトロニクス株式会社
- 日立造船株式会社
- 株式会社マキタ
- 眞鍋造機株式会社
- 三浦工業株式会社
- ヤンマーパワーテクノロジー株式会社
- 株式会社YDKテクノロジーズ
- BEMAC株式会社(事務局)
■キックオフミーティング(6月24日開催)の様子
キックオフミーティングの様子 小田社長 挨拶
中長期ロードマップの説明 BEMAC データ活用アプリケーション「WADATSUMI」の紹介